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水の神様(?)と道の神様と [いのり・信仰]

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 先日、飯田河原古戦場跡とされている周辺を歩いた時のスケッチです。
荒川の左岸堤防の上に、大きく育ったエノキの木がありまして、その木の根元に
小さな石の祠がありました。

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 今日になって、この祠の存在が少しばかり気になりました。
というのは、水の神様というキーワードが脳裏をかすめることがあったからです。
堤防の上に祀られたこういう祠は、やはりお水神さんじゃないのかなぁ・・・
と、こうしたものを思い出したのです、その時に・・・。

 水とうまく付き合うための装置、といったら語弊がありますが、
先人は、どうしたら水の神様を味方につけられるか、
とても大切に考えていたと思われます。
水は必要ですが、堤防が切れてしまうほどでは困りますから、
そう祈るほかはなかったのでしょうね。

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 お水神さんと思しき石の祠の傍らに、馬頭さんもお祀りされていました。
紀念銘がよく読み取れますね。「天保十五年」と。
西暦では、1844年で、19世紀の中葉。
ちなみに、天保15年は、12月2日に改元され、弘化となっていきます。
もう四半世紀すると明治、そんな時期に建てられた馬頭さん。
行き交う馬や人の安全を見守る往来の神様です。