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七観音の供養塔あっと福寿院 [いのり・信仰]

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 甲府市蓬沢の福寿院境内で見た石造物です。
一、二、三・・・七。あれっ、六地蔵さんかと思って見たのですが、
七体の仏さまが浮き彫りになったものでした。
こうしたものは、いままで認識していなかったので、ちょっと驚きでした。

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 こちらがその全体像。
台石の上に、サイコロのような形の基礎が座り、その上に蓮華座がのります。
その蓮華座の上に、船形光背のような碑がたちますが、そこに七体の仏さまがいらっしゃるのです。

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 基礎部分には、正面中央に「観音供養」とありまして、その左右に分かちて
「寛政元酉」「七月 日」と記されていました。
これによって、七体の仏さまは、七観音だと理解されました。
 七観音とは、「衆生化益のため身を七種に変幻した観音、すなわち千手観音・馬頭観音・
十一面観音・聖(しょう)観音・如意輪(にょいりん)観音・准胝(じゅんでい)観音・
不空羂索(ふくうけんさく)観音の総称」(『広辞苑』第三版より)だそうです。

 ちなみに寛政元年は、1789年。江戸時代の後半です。