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初詣は窪八幡さん・2・・・保存修理の記憶 [神社まいり]

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 初詣ですから、拝殿の前に進んで、二礼二拍手一拝となりますが、
これも重要文化財の拝殿をパチリ。
お正月としての紅白幔幕や初詣客対応用のテントなど、いつもと違った光景が見られました。

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 お参りを済ませた後、ご本殿前のようすをまたパチリ。
いくつも並べられた折敷の上には、海の幸・山の幸が供えられていました。

 もっとも、後でお札授与所で、氏子の方に伺ったところでは、
昨日(元日)、重要文化財のご本殿ほかの保存修理竣工式典が挙行されたとのことで、
拝殿前のテントなども含め、その名残でもあったことがわかりました。

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 そういえば拝殿前の花菱紋のある幕の隅に、「平成二十四年・・・屋根葺替記念」と
あったことが思い出されました。

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 長屋のように左右に長い拝殿を左方向にまわって、これまた長屋のように長いご本殿を拝見。
十一間社流造(じゅういっけんしゃ・ながれづくり)という、たいへんめずらしい構造、
これは等間隔に並ぶ6つの流造の本殿を、間をすべて同じようにつなぎ、一体構造にしたものと
うかがったことがありますが、たくさんの神様をいちどのお祀りするという神業なのだと
感じられました。
 そのありがたいご本殿が、桧皮葺の屋根の吹き替えに加え、木部や壁の塗り替え、飾り金具の修理など、たくさんの手間を経て、たいへん美しくなられたのを間近で見て
初詣プラスの感慨がありました。

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 反対方向の若宮さんと拝殿をいっしょにパチリです。

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 昨年(2012年)11月4日に、保存修理現場の特別公開があり、参加した時撮影したものですが、
その時は、ご本殿にすっぽりと覆い屋がかけられ、その中でていねいな修復作業が行われ、
特別にその状況を間近で拝見することができたのでした。

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 こちらが軒先高に組まれた足場の上で、桧皮葺のほぼ完成した状況をほんとに間近で
見学させていただいたときの模様です。

 こうした貴重な文化遺産が手をかけて後世に伝えられていくのは意義があるものと思われますが、
多くの人に理解され、支持されていかないと、はかなくも「断絶」してしまう虞があります。
たくさんの人に見守られて、末永く伝わっていきますように・・・。南無八幡大菩薩。