ますとみおおはし [川と橋の文化誌]
10月の終わりに訪れた瑞垣湖です。
瑞垣湖は 富士川支流の釜無川から分かれた塩川の上流に築かれた塩川ダムによる人造湖です。
静かな人造湖の空気を複数の画像をつなぎ合わせたワイドパノラマで表示しました。
が、縮小率が高いので わかりにくいですね、すみません。
向かって左側に、ニールセン・ローゼ形式の下路アーチ橋が見えますが、
過去に取り上げている鹿鳴渓大橋です。
そして右端のランガー形式かと思われるアーチ橋、それが今回の増富大橋です。
増富大橋側に歩いて移動、瑞垣湖の景観の変化を楽しみながら・・・です。
人造湖に沈んだ地形ですから、襞のある山地を縫って瑞垣湖を周回する道路があり、
いくつかのカーブした道の先に、急に現れた瑞垣大橋。
ほぼ南北に架橋されているので、南詰めからの景観ということになります。
南詰の上流側にある親柱を見ました。近くにある増富温泉を描いたパネルが
色づき始めたツタを添えて絵になっています。
そこに「増富大橋」の文字が見られます。
同じ南詰で下流側の親柱。「本谷川」とありました。
いまは人造湖の水面となっていますが、本来的には塩川のまた支流の
本谷川に架かっている橋だと言うことがわかりました。
南詰めから徒歩で橋を渡ります。で、下流側を見ますと、当たり前に
瑞垣湖の湖面を見渡すことができました。
上流側は、本谷川が形成した峡谷で、秋の彩りを見せていました。
橋を渡りきって、北詰から見た増富大橋です。
下流側の親柱、鳥が表現され、「ますとみおおはし」と橋名の読みが記されていました。
北詰上流側の親柱は、瑞牆山と本谷川の渓谷が描かれたプレートが付き、
「平成3年10月31日竣工」とありました。そうか23歳のお誕生日が来たばかりだったようです。
増富大橋から引き返しながら眺めた 増富大橋とその周辺の景色であります。