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南都屋根瓦ざんまい(2) [見てきたよ]

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 奈良・東大寺の南大門です。軽快な印象を与えてくれますが、構造がたいへん大きいため
屋根が軽く見えます。門の正面に「大華厳寺」の寺号が掲げられていますが、きっと
とても大きなものなのでしょうね。

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 南大門の大屋根の細部を観察しました。古代建築の屋根の部分名称がよくわからなかった
ので、ちょっとおさらいをしてみました。

南都屋根瓦ざんまい(1) [見てきたよ]

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 前回見た正倉院について、その屋根瓦に焦点を当てて見てみましょう。
まずは東大寺正倉の屋根の軒端を望遠しました。本瓦葺きの軒端の瓦は
軒平瓦と軒丸瓦の
組み合わせです。軒丸瓦には縦に「正倉院」の文字が、また軒平瓦には左から
「東大寺正倉院」の文字が表されています。

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 隅棟の先端を飾る鬼瓦や鳥衾瓦のようすです。
鬼瓦の下側の隅瓦には「東大寺」とあり、鬼瓦の上の鳥衾には「正倉院」の文字が
表されています。

 正倉院の建物は、近くまでよって拝見することは許されませんが、こうして
望遠レンズ(正確に言うとP610の望遠撮影)を通じて、歴史の重みを十分に
堪能することができました。

しょうそういん [見てきたよ]

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 奈良・東大寺の広大な寺域の一角に「正倉院」があります。特別な領域として
塀がめぐらされ、普段は入ることができません。

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 奈良国立博物館で正倉院展が開催される期間中などに限り、一般に公開されます。

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 開かれた門から院内に進むアプローチをまっすぐ進みます。ワクワクしながら・・・。

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 アプローチ突き当りを左手にまわると、見えてきました。正倉院宝庫です。

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 とても天気が良くて、コントラストがきつく、肝心な校倉のようすがわかりません。

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 少し画像を補正してみました。向かって右側、北倉です。
 正倉院というのは、古代において公的な機関の中におかれた保管施設である「正倉」を
塀などで囲みこんだエリアのことで、一般名称でした。
 もともと二つの倉が並ぶものでしたが、官立寺院である東大寺の場合、
並び倉と呼ばれた北倉と南倉はやがて接続され、屋根は一つながりで長屋のように
なっていきました。北倉と南倉の間の閉鎖された空間は中倉となったのです。
 この三つの倉からなる東大寺の正倉は、聖武天皇が亡くなられたのち、
光明皇后が聖武天皇遺愛の品々を東大寺に施入し、もっぱらそうした遺品を納めてきた
ことから、勅封の宝庫となっていったのです。

 毎年、秋に、文化の日を中心に行われる正倉院展は、勅により正倉の封を解き、
風を入れて宝物の保存の全くを期す行事にあわせて、選りすぐりの宝物を何点か
奈良国立博物館で公開しているものなんだそうです。
 正倉院展見たら、こちらの正倉院もあわせ見たいと思って、がんばって見てこれて
とてもよかったです。