やまわらう・・・ [季節の話題]
二階の窓から南側を見ると、すぐ目の前に、米倉山の北斜面が迫ります。その
中腹にお堂がぽつんとあります。昔から(子どもの頃から)、「おあたごさん」
と呼んできました。愛宕神社が祀られているんだ、と理解したのは、だいぶ大人
になってからのことです(まだ大人になりきっていないとの批判もありますが、
それはちょっと横に置いて・・・)。
時々、お祭りの当番が回ってくると、幣の取り替えなどのご奉仕をしますが、
その際にお近くで拝見すると、そこにはけっこう立派と思える石造の地蔵菩薩立
像がおわすのです。どう考えればいいのか、そんなことを考えるようになったの
は、さらに馬齢をかさねてのことです。
おっと、今回のテーマは「山笑う」。「山眠る」の冬から、春の野山に移り変
わっていく様から生じた春の季語だいいます。
お堂の前には、ヤマザクラが1本あり、それがやさしく咲いています。さらに
周辺の木々も芽吹きを迎え、さまざまな色合いを見せてきました。たのしく笑っ
ているようです。