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かまたがわおおはし [橋と川の文化誌]

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 甲府市の南郊を流れる鎌田川。
東側の堀之内町と西側の高室町が接する辺りで、中央自動車道がこの川を渡っています。
この中央自動車道の下り線側の側道が、鎌田川を渡るのに架けられている橋が
今回の鎌田川大橋です。
 手前の上部に一部が見えるのが、中央自動車道下り線の橋梁で、
その向こうに見えているのが鎌田川大橋なのです。

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 上の写真の左右を付け足して、全体の感じを見るため、3点の画像の合成ですが、
他にこの橋をうまく撮影できるポイントがなかなかありません。

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 ところで、大橋と呼ばれる橋の定義は何だろう・・・
って、考え込んでしまうのです、この橋を通るたびに。

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 鎌田川の両岸の堤防を含めて渡っているので、太鼓橋のような感じではありますが、
もともと中央道の側道ですので、そんなに幅員は大きくなく
車のすれ違いの際には、けっこう注意しなくてはならないほどです。

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 鎌田川大橋の、やや東詰側によった一番高い部分から上流側を見ると
中央自動車道の路面に迫るほどの高さになっていることがわかります。
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このトンネルの上は・・・? [橋と川の文化誌]

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 じゃん。

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 じゃん、じゃん。

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 じゃぁ~ん。と、接近してきましたこのトンネル。
前回紹介した「富士見ふるさとの森公園」からの帰り、
進行中の車のフロントガラス越しに撮りました。

 さて、問題です。
このトンネルの上はどうなっているでしょうか。

 この日は、すうっと、通過してしまったのですが、
実は・・・

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 先月(2008年5月)の13日にこのトンネルの上を歩いてしまっていたのです。
先ほどの3連続カットの県道を、上から見下ろしたものです。
それから首を右に振ると・・・

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 こちらが、先ほどのトンネルの上がどうなっているのか、
という問題のお答です。
川でした。
富士川の支流の笛吹川の支流の印川(これでオシテガワと読みます)であります。
この川は、名だたる天井川。
川底から水が漏れ出さないように、印川の川底は、コンクリートが打ってあります。
先ほどの県道は、川の底のさらに下をトンネルで通過していたのです。


《補記:2024.4.19》画像リンクの再設定を行いました。

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川見・・・あしがわ [橋と川の文化誌]

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 昨日(6/7)は、鎌田川・芦川・塩川と、
なぜか、たくさん川見をしました。
 その中で、とりわけ芦川を紹介します。
さわやかな新緑に包まれたきれいな流れです。

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 河床が岩盤となっているところが多く、
流れは岩をかみ砕きながら流れていました。

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 川沿いに開けたわずかな平地に営まれている水田では、
田植えも終わり、田の面に山陰を映し出しているのが
印象的でした。
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よつざわおおはし [橋と川の文化誌]

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 笛吹市八代町岡の四ツ沢川に架かる四ツ沢大橋です。
この橋は、以前に「造形23」と「造形23+」の
2回連続で紹介したことがありますが、その時は“四ツ沢川橋”としていました。
これは現地の情報をよく確認せず、ネットで計画段階の資料としての名称を
そのまま用いてしまっていたからです。

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 ずっと、“四ツ沢川橋”と思っていましたが、やはりこれくらいの橋なら
「○○大橋」と呼ぶのがいいのではと思いながら、
橋の西詰め下流側の親柱を見ると、この写真のとおり、やはり
「四ツ沢大橋」とありました。
名称とともにデザインに取り込まれているのは、この橋のある岡地区に伝わる
伝統芸能の「岡の式三番叟」なのでありました。

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 見上げるととても軽快な感じを与えてくれる橋です。

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 橋は深い谷を一気に渡しています。
橋脚をたてずに長いスパンを架けるのには、こうしたアーチ橋が適しているのです。
両サイドのアーチと一体になったメインの桁と、床盤の部分に隙間があるのが
こうしたアーチ橋の特色ともいえます。
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よってけ・またきて・・・ [橋と川の文化誌]

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 身延町(旧下部町)古関にある道の駅「しもべ」の遠景ですが、
国道300号に接した第二駐車場からのアクセスに、
この写真の中でも目立つ存在の、ピンクの吊り橋があります。

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 この橋の名前は・・・、
なんと「よってけ橋」なんだそうで、

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 反対側の支柱には、「県営中山間地域総合整備事業 / 下部農村文化公園」
の吊り橋である・・・との銘記がありました。

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 吊り橋は、富士川支流の常葉川にかかるもので、
歩行者専用の吊り橋となっています。
そんなに長い橋ではないので、あまり揺れることなく、
吊り橋の気分を味わうことができます。

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 道の駅で軽くおなかを満たし、さてお帰りにもう一度、
「よってけ橋」を渡ります。
おやおや???

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 これは、驚きました。
「よってけ橋」とばかりに、吊り橋にアプローチすると
なんと、こんどは「またきて橋」と、なっているではありません。

 一つの橋に、二つの名前、ちょっとびっくりですが、
渡る人の心に、ちょっとうったえるものがある、
ちいさなピンクの吊り橋がありました・・・とさ。

(撮影: 2008.2.25)
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きこうはし [橋と川の文化誌]

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 山梨市を北から南西に貫流する笛吹川にかかる亀甲橋です。
。「南」の側にある小高いところ一帯が、歌枕にもなっている差出の磯です。

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 亀甲橋は、3連の下路アーチ橋で、アーチ構造も鋼製で
鋼材を鋲でつなぎ合わせ構造されている古い橋です。

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 西詰めの下流側から見た亀甲橋です。

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 こちらも西詰めの交差点から見ました。
右側の親柱には「亀甲橋」、左側の親柱には「きこうはし」と書かれています。
でも一般的には、「きっこうばし」と呼んでいるようです。

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 きっとできたばかりの時は十分な幅員であったのでしょうけど
通行車両なども増え、しかも大型化していて、歩行者や自転車はあぶないので、
いまは北側(上流側)に歩道橋が併設されています。
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はししるべ [橋と川の文化誌]

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 道標と書いて、「みちしるべ」と読みます。
道の分岐点や交差点の傍らにあって、進むべき方向を案内するもので、
よく石塔などに「右 どこそこ村、左 そのへん町」
なんて書いてあるヤツです。
 それで、今日のテーマは「はししるべ」、漢字で表すとすれば「橋標」でしょうか。
もちろん、そんな日本語があるわけでもなく、造語です。
 でも、この写真、それから次の写真見てください。
ちゃんとした橋標ですよ。
右の方が千松橋で、左側に行けば八幡橋とあります。

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 同様に、右が千松橋で、左が金石橋・・・。

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 この「はししるべ」、どこにでもあるものでは、ありません。
荒川河川公園の中に整備されたものなのです。

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 荒川河川公園は、荒川に架かる千松橋(図の右端)から、
上流の金石橋(図の左端)までの間におよぶもので、
左岸の甲府市の千塚4丁目から山宮町、右岸の甲斐市島上条から牛句までの
河川敷を中心とした親水公園です。
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古い堤防 [橋と川の文化誌]

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 甲府市域をほぼ南北に貫流する荒川を、このところ好んでよく散策してます。
写真は、千松橋から見た荒川(上流側)です。
今日の話題は、この荒川左岸、千松橋の少し上流に見られた堤防のことです。

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 甲府市千塚4丁目に当たりますが、そこにコンクリートを使わない
石積みの堤防護岸を見ました。
現在の工法では、石材を使ってもその裏ごめや隙間には、
必ずと言っていいくらいコンクリートを詰めます。
でも、ここのは、それがないのです。
なので、ちょっと昔の堤防なんだろうな、と思われたのです。

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 上とほぼ同じ場所ですが、左側がそうしたコンクリート・レスの護岸です。
で、右側は、おそらく後から地中堰堤を設置した関係なのでしょう。
石積みをやり直しているように見受けられますが、
こうした新しい石積みはコンクリートで固めてあるので、
見た目がより平板に見え、コンクリートの使用の有無の違いが分かります。

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 上の3点の写真は、コンクリート・レスの石積みを観察したところ、
割った石が結構あるな、ということを物語るものですが、
とくに赤い印で示したところは、「矢穴」とよばれ、
石を割るためのくさびを差し込んだ痕跡です。
この矢穴は、うんと昔は、手でノミを使って彫っていましたが、
ここでは、機械で彫ったものと観察されます。
なので、この堤防護岸は、う~んと昔ではなく、ちょっと昔だといえます。
何ともなく見がちな堤防にも、歴史があるのですね。
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長松寺橋 [橋と川の文化誌]

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 川と橋があって、そのずっと向こうに送電線が見える・・・
お気に入りの景色です。
 それにしても、このところ、橋のお話ばかりが目立っていて、
送電線の方はどうなってるのでしょう。
気にはしてるんですけど、あちらはタグを手書きする気力がもう一つで・・・。

 さて、今回のは、荒川をまたぎ、甲府市の飯田と下飯田を結ぶ
「長松寺橋(ちょうしょうじ-ばし)」です。

 ご関心のおありの方、お急ぎでない方は(続きをよむ)へどうぞ。

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橋巡礼070810 [橋と川の文化誌]

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 山梨市牧丘町の山間地に近年完成した琴川ダムのダム湖「乙女湖」に架かる
「乙女湖大橋」で、杣口側から乙女高原方面を見たところです。

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 同じ方向ですが、反対車線側からです。

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 橋を渡りながら、ダムサイトを見ました。

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 今度は、乙女高原側から杣口方向を見ます。
上路橋の幅員は、山岳道路としての課題にあわせ、微妙に変化しています。

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 この乙女湖大橋は、平成14年6月に竣工したコンクリート橋で、
阪神淡路大地震を受けて大幅に見直された構造物の強度確保の流れの中で、
こうしたコンクリート橋に多く採用されてきている“ラーメン橋”という
構造形式を採っています。
1つのコンクリート造の橋脚と、やはりコンクリート造の橋桁が一体となるところが、
ラーメン橋の大きな特徴ですが、アルファベットの「T」に形が似ることから、
Tラーメン橋とも呼ばれています。
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