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めもらんだむ [エートマン的kokoro]

 今宵、読んだ資料の中に、書き留めたいことがありました。
資料というのは岩波書店の月刊PR誌『図書』の2001年4月号掲載の
田辺聖子「武玉川・とくとく清水(十一)―『俳諧武玉川』の世界」で
キーワードは、“涅槃会”と“西行法師”です。

 まず、“涅槃会”ですが、2月15日、釈迦入滅の日とされています。
3日ほどまえのことですが、実際には仏寺では、寒のきびしいこの時期でなく
旧暦でおこなう年中行事になっているようです。
旧暦では、今年の場合、3月の中旬になります。

 そして“西行”。いわずと知れた平安時代末の歌人です。
その西行の最期にまつわり、次の歌が有名です。

  願はくは花の本にて春死なむ その如月の望月のころ

 如月は2月の旧名。望月は満月、すなわち月齢15日。
「如月の望月のころ」とは、つまるところ2月15日の
涅槃会のころということになります。
 現に、西行は建久元年(1190)2月16日に入寂しているよし、
願いどおりの往生と田辺さんは記されています。

 このブログの2月13日の「まんまるおつき」を書く時に
この辺のことを承知して書けば、すご~く格調高かったのに
と、ちょっとばかり悔やまれます。
まあ、「ちどりあし」の歌が似つかわしいということでしょうか???
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