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難読地名・珍しい地名 ブログトップ

トビス峠 [難読地名・珍しい地名]

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 連休を利用して檜峰神社を訪ねました。
檜峰さんは、これまで何度か訪れているので そのお参りの記は後にして
鳥居前から始まる釈迦ヶ岳登山道の1つをたどることにした、その話題から・・・。

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 檜峰神社からゆっくりと山道を上がると、約30分ほどで ここ「トビス峠」に着きます。

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 今回の話題のカテゴリは、珍しい地名で、峠の名の
「トビス」っていったい何? です。
 ご覧のようにこのトビス峠には、いくつかの道案内票があって、
檜峰神社側から見て、右手をたどると大栃山に至り、左の尾根道をたどると
神座山から釈迦ヶ岳に登ることができる・・・のです。
この画面の左端の道標をよく見ると・・・。

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 「(鳶巣峠)」の表記が確認できました。
なぁ~んだ、鳶巣かぁ・・・。
ということで、トビスは漢字で表すと鳶巣、きっとトビの巣が多くみられるところ
と先人は認識してこの名を付けたのでしょうね。

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「朝井村」のこと [難読地名・珍しい地名]

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 前々回の「かっしのとう」の記事の中で、今はない「朝井村」というのがでてきました。
朝井村って何だろう・・・またいつか、という調子で終わっていましたが、
その後、気になってこのブログの過去記事を対象とした検索を行ったところ、
やはりありました。
 それは、2007年10月21日の記事で「秋晴れの夕暮れに・・・」というものでした。
その時に使用した写真をまた引っ張り出してきました。こんな写真の中に、
朝井村の引き出しをつけていたのでした。
関心を抱かれた方は、どうぞそちらの記事で、「朝井村ってなんだろう・・・」
の答えをご確認ください。

[補記:関係するリンク情報を再設定しました 2023.10.3]

地名『清哲』のこと [難読地名・珍しい地名]

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 今年の春になって、山梨での難読や珍しい地名について、カテゴリを設けて
折に触れて投稿することにしました。
今回は、「清哲」で、その読みは、「せいてつ」です。
 こうした話題は、当地にお住まいの方や近いところの方々にとっては先刻承知というところですが、
ブログという形で打ち出しをする上で、遠くの方もご覧になるのであえて載せさせていただいてます。
 「清哲(せいてつ)」そのものの読みは、そんなに難読と言うことではないと思われ、
どちらかというと珍しい地名の部類になると思います。

 冒頭の写真ですが、前々回までに登場しました韮崎市清哲町の旧清哲小学校跡にある忠魂碑
背面にある文字群の一部ですが、「帝国在郷軍人会清哲村分会」は昭和15年の表記、
そして「韮崎市清哲町殉國顕友会」の表記は昭和31年のもので、
戦前の村であったものが、戦後には町になったという移り変わりが理解されます。
 もう少し調べて見ると、「清哲」という地名は、合成地名として山梨の中では
けっこう有名なものあるということです。

 こうしたことを知る上で便利なのが『角川日本地名大辞典』(1984年 角川書店刊)で、
第19巻・山梨の巻の507ページに「清哲村」の見出しで出ています。
 それによると、明治7年に、それまでの4つの村が合併する際、旧村の村名の
それぞれ1字を組み合わせて考えられたものなのだそうです。
さらに細かくふれれば「合併した旧4か村の村名のうち、水上の水、青木の青、
折居の折、樋口の口を組み合わせて清哲とした」とのことです。
 水上の水をさんずいとして青と合わせれば「清」に、折を上にして下に口を付ければ「哲」の字に
それで旧村すべて公平に取り込んだ新村名のできあがり・・・。考えたものです。

 ちなみに、清哲村から清哲町に変わったのは、昭和29年の韮崎市との合併によるものです。

 なお、これまでの「難読地名・珍地名」の一覧がまとめてありますので、よろしければ
ご参照ください。こちらから・・・

「石空川」って、いったいどう読む? [難読地名・珍しい地名]

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 北杜市武川町内を流れる川の名前ですが、「石空川」と表記されていました。
さて、いったいどう読むのが正しいのでしょうか。
もちろん、いしそらがわ・・・ではバツです。

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地名「畔沢」をめぐる失敗談 [難読地名・珍しい地名]

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 前々回の記事に使用した画像をまたトップにもってきましたが
その記事の中で、「小室入り」という表現をしました。
「入り」というのは川沿いにある山間集落の一定の広がりを考えているものです。

 ・・・ということは、話題の対象の富士川町の小室地区には、貫流している川が存在する、
ということで、その川が次に問題となります。
最初の画像、地区のガイドマップの中にも書き込まれていますが、ここまで縮小したせいか
その文字をご理解いただくことは出来ません。
それは「畔沢川」です。

 ほんの数日前、ひょんなことからその畔沢川に「万年橋」が架かっているという情報に接しました。
「万年橋」(まんねんばし)というのも、エートマンが執拗に追い求めているものの1つでありますが、
ここしばらく出尽くした感にとらわれていました。それがまだあるというので、気もそぞろ
急遽、小室入りを訪問となったわけです。

 今回のテーマを失敗談としていますが、ここからがその主題?となります。

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 万年橋を訪ねようと事前の情報チェックを進めていた段階で「畔沢」を「あぜさわ」と読んで
地名辞典を開いたり、ネット検索していたりしました。
で最終的には、当地を訪ねるまで有益な情報は得られませんでした。
当たり前といえば当たり前。
「畔」の字の読みは、「あぜ」ではなく「くろ」だったのです。これが失敗のもと。

 それで思い出しましたが、以前、このブログの記事「元日の米倉山で・・・その5;チャノキ」
などで、畑の境目などのことを「くろ」というのはローカルな表現だとしてきました。
そういう意味の「くろ」は甲州独特な表現だと思い込んでいたのです。
でも、この「畔沢」の読み「くろさわ」について、あれこれ見ているうちに明らかになったことですが、
「畔」を「くろ」と読む・・・、それが国語辞典にちゃんと出ていたのです。

 こうして「畔沢」が難読地名だと思っていたことが、あまりそうではないこと。
その背景には、エートマンが国語をよく知らなかったという問題が浮上したのです。
ほんとに大失敗であります。でも、気付いてよかった。

難読地名・珍地名のリスト [難読地名・珍しい地名]

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 2005年11月にスタートのこのブログ『えーと 何だっけ?!』ですが、
話題の行き先が右往左往、七転八倒しています。
なのでなるべくカテゴリを増やさないようにしていますが、
ここに再録した上掲の図にある「高下」という地名をきっかけに、また1つ増えてしまいました。
 やまなし限定ではありますが、「難読地名・珍しい地名」の巻です。
今後順次追加したり、過去のものを再編したりで、この話題も広がっていくことと思います。
そしてこの記事は、それらの「難読地名・珍地名」のリスト、取り上げた地名を50音順で並べ
インデックスとしていきます。
 もっとも、何が「難」で何が「珍」かというのは、当ブログの書き手・エートマンの
まったく主観ないしは「ご都合主義」によるものであることをはじめにお断りしておきます。
どうぞお楽しみに・・・。(このカテゴリとこの記事の作成:2013年5月25日)

[かわいい] 難読地名の部
[iモード]石空川(いしうとろがわ)[北斗市] 関係記事「『石空川』って、いったいどう読む?」
[iモード]切差(きっさつ)[山梨市] 関係記事「昭和的光景(1)」
[iモード]砂垈(すなんた)[富士川町] 関係記事「高下、土録、砂垈・・・どう読むの?」
[iモード]高下(たかおり)[富士川町] 関係記事「高下、土録、砂垈・・・どう読むの?」

[かわいい] 珍しい地名の部
[iモード]畔沢(くろさわ)[富士川町] 関係記事「地名『畔沢』をめぐる失敗談」
[iモード]清哲(せいてつ)[韮崎市] 関係記事「地名『清哲』のこと」
[iモード]土録(どろく)[富士川町] 関係記事「高下、土録、砂垈・・・どう読むの?」

※この記事の最終更新 2013年10月5日

高下、土録、砂垈・・・どう読むの? [難読地名・珍しい地名]

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 「ゆずとあじさいの里」のコピーのある富士川町の小室入りを訪ねました。
地区の入り口と行った場所に設けられていたガイドマップ看板です。
見ていくと、いくつか読みにくい地名がありました。

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 たとえばこちら。ゆずの名産地としてしられているところでもありますが、
上高下と下高下。高下って何て読むのかご存知ですか。

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 もう一つ、画面の下の方にある、土録。変わった地名ですね。
また、右の方にある、砂垈。これも難読の部類に入るかも。

 高下・土録・砂垈・・・それぞれの読み方は??? 答えは次回
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