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スズメ脅しとアニマルキラーと [田や畑でスケッチ]

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 実りの秋を迎えると、農家の方々は、たいへんです。
鳥や獣たちも、実りをよろこんでいるからです。
写真は、“スズメ脅し”です。
先がカーブした棒の先につり下げられた空き缶。
これが揺れるとガラガラと音を立て、水田の実りをついばみにくるスズメを
脅かして追い払ってしまうという仕掛けです。
ガラガラと音を出すためには、適度に揺すってあげなければならないのですが、
農家の方がつきっきりで揺らすわけにはいきません。
そこで、いくつかの空き缶の上に、アクリル板のようなものをはさみ、
それで風を受け、揺らせて、音を出すということになっています。
いま流行のエコ・パワーですね。

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 水田の近くの畑では、こんなの見ました。何だと思いますか。 これはいつかも取り上げたことがある、電気柵です。
以前の記事では、“電牧柵(でんぼくさく)”でしたが、そのときの場合は、
柵の中に羊などの家畜を管理するための電流を通じさせた柵であることから、
商品名として「電牧柵」があったのでした。
それを、外から畑に、サルやイノシシなどの害獣が作物を荒らしに来ないように、
という逆転の使用例を紹介したのでした。
で、その電牧柵の場合は、羊の飼育が盛んな
ニュージーランドの会社の製品だということにも触れていました。

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 実は、今回のものは、“電気柵”で、この写真のものは、
そのシステムの中枢を担う機器。
国内のメーカーのもので、商品名も“アニマルキラー”でした。

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 アニマルキラーの中でも、AK-4300DC2-SLという型番で、
「環境にやさしく、エコな太陽電池式」というのが売りのようでした。
一番上に太陽電池が付き、天気のよい日中に電気をそこで起こします。
そして一番下は、12V密閉型バッテリーとなっているのです。
ソーラー・パワーをバッテリーにため、真ん中の制御装置で、電気を柵に供給し、
害獣がこの電気柵の線(視認性をよくするために青色をしている)に流し、
瞬間的な高圧電流で、動物を驚かせ、柵の中の作物を守ろうとしています。
そんなところから、アニマルキラーという商品名がついたようですね。
 人が感電したりしたらたいへん・・・。
でもご安心を。人には優しい安全設計がしてあるようです。
このアニマルキラーですが、大阪府に本社があるタイガー株式会社
(英語表記で TIGER MFG.CO.,LTD.)という会社の製品でありました。
もし、ご関心ある場合は、この会社のホームページで、製品紹介--->電気柵の項をご覧ください。

《追記090905》
 一番初めの写真について、もう一度、元の画像データをよく見てみました。

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 スズメ脅しの風を受ける部分は、よく見ると食品のトレーみたいですね。
それから、空き缶は、キリンにアサヒに・・・、
よく飲みましたねぇ。
秋の実り確保のために、シカタナク???
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