さのがわ・７

　日本軽金属株式会社の専用線である「佐野川線」の７号鉄塔です。
見慣れた送電線鉄塔とは、だいぶ変わった形の送電線鉄塔ですね。
門型鉄塔という形式化とも思いますが、門型というよりは“鳥居型”といいたいような・・・。

　こちらが佐野川線７号鉄塔の全身像です。
右手の隅には、同じ門型鉄塔の８号鉄塔が見えています。
また左端には、通常の形式の送電線鉄塔となる９号鉄塔が見えています。



　「佐野川線」という名称も７号という鉄塔番号も
こうしたプレートから理解できるのです。
さらに昭和３６年１月に、現在見る形に建て替えられた・・・
という情報も読み取れるのでした。



　少し見る位置を変えて、基部の方を観察してみました。
ピンクの矢印が、先ほどのプレートが取り付けられていた場所です。
そして、黄色の矢印の先には・・・。



　こちらは、アルミのプレートですが、鏨で路線名や鉄塔番号が彫りつけられています。
さらによく見ると、下辺に「建３６．１」と「１１Ｍ」も文字も彫られています。
前半は、先ほどのプレートの昭和３６年１月建替に一致するもでのあり、
後半の１１Ｍについては、鉄塔の高さが１１メートルだという意味に取れます。
歴史を感じさせますし、日軽金ならではのアルミに鏨彫りだな、と感心して見たのです。



　それから、逆光でわかりにくいですが、ちゃぁーんと閃絡表示器も付いています。



　さらに、おまけ情報ですが、この佐野川線の隣りに平行して、
配電線の「佐野川線」が通っていまして、それがこの写真の左手にあるものです。
送電線と配電線は、ここでは同じような形で、親子みたいです。