「甲州三坂水面」

　いま、山梨県立博物館で葛飾北斎の「冨嶽三十六景」が
シリーズ４６点まとめて見られることになっています。

　この「三十六景」をご覧になって、とくに
「河口湖の富士で、湖面に雪山がうつっているもの・・・」
これにたいへん驚かされたというコメントをいただきました。
これは、「三十六景」中の『甲州三坂水面』と題された作品のことです。

　試みに、画像で遊んでみました。
　実際の富士山は、夏山、これに対し水面に映る富士山は、まさしく「雪山」
しかも、富士山が湖面に映る位置を意識的にずらせている。
こんな“遊びごころ”で、富士山の雄大な景色を一枚の画面に
おさめてしまい、なおかつ四季の広がりまで閉じこめてしまう。
北斎の画業は、とても先進的だったと思われます。

コメント 2

びっくりしました！！
まさくしあの富士です(^_^)
いつも遊び心を忘れずにいたいなぁと思いました。
by sakura (2006-07-03 21:31) 

いつもながらコメントありがとうございます・・・sakuraさま。
いまは、パソコンがあってデジカメがあって、またフォトショップとか、いろんな優れた画像処理ソフトもあって、やろうとおもえば何だって簡単にできちゃう時代ですが、あの時代の北斎さんを超えるのは難しいですね、でもチャレンジ精神を忘れずにがんばっていきたいです・・・ね
by bnvn05 (2006-07-04 00:38)