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一年の誤解・・・ [エートマンの日記]

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  物事を外見のみによって判断することなかれ

 古今東西の幾多の先人がのたまわれてきた尊い教訓です。
ああ、それなのに、それなのに・・・
ちょっと見に、それだから、それなんだと、一年もの間
誤解してきたことがあります。

 写真は、中央市乙黒地内にある、東京電力の豊富線7号鉄塔の
足もとで見た光景で、ポイントは、赤いミニ鳥居です。

 ここの辺りは、たいへんゴミの不法投棄が多く見られるところで
よく、送電線を眺めるために、何度か訪れたことがありますが、
そのたびに、ゴミのすごさに閉口してきたところで、
また、鉄塔を眺めているときに通過する不法投棄監視のための、
市のパトロール車から、よもやゴミ捨て人ではと、疑いの目をなげかけられ
不快な思いをしてきたところでもあります。

 そんなところに、先日(5/12)、再び訪れたところ、
この赤い鳥居があちこちに建てられていたのです。
 で、その鳥居の意味は、赤く目立つ鳥居があると
土地の神のばちが当たる・・・というような念を、ゴミ捨て人に
想起させることで、ゴミの不法投棄をなくすという対策なのだと思われます。

 思えば一年前の5月22日のこのブログの記事で、
赤い鳥居だから「おこんこん様」か、はたまた「山の神まつり」の鳥居かと、
かなり、先入観にとらわれたことを書いておりました。

 しかしそこも、いかにもゴミの投棄場所になりそうなところであり、
実際に不法投棄されたゴミを片付けたような形跡があるところでした。
きっと、そこでもゴミを片付けた後に、おまじないの赤い鳥居を設置した
というのが真相なんだろう・・・と。

 ちなみに、両方とも、鳥居の作り方は共通していて、
9ミリ厚の合板(いわゆるコンパネ)を、のこぎりで切って、組み立てた後
赤いスプレーペイントを施しているもので、
よく考えれば、神さまのおわすところに建てるべき鳥居としては、
ちゃちだなぁと、思わずにはいられないものでありました。

 神さまも、うかうかしてはいられない、たいへんな世の中になり果てた
という感じがしてなりません。


《補記:2024.4.12》画像リンクの再設定を行いました。
     なお、この記事には、後日譚があります。こちらから参照できます。

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コメント 2

oberisuku

神様もそんなに鳥居が増えると大変ですよね。それにしても、ゴミの不法投棄という大地の神様に対して挑む行為、まったくもって無謀ですよね。土に返らないものが多い現代のゴミ、考えさせられます。
by oberisuku (2007-05-22 07:44) 

bnvn05

まったく世の中どうなっていくのでしょうか。oberisuku様もおっしゃったような現代のゴミですが、「無謀」という感覚が乏しい人間が多すぎて、“捨ててもかまわない”ということのほうが常識化してしまっているような感覚になりそうです。この「えーと何だっけ?!」やoberisuku様の「知ってるけ~」で、いまの地域の魅力を丹念に見ていくとき、先人の残してくれた様々な文化遺産に気付き、驚き、また感謝や尊崇の念を抱くのですが、翻って私たちは、次の、さらにその次の、ずっと先々の世代に、ゴミしか残せないのか、とてもゆゆしきことです。
by bnvn05 (2007-05-23 06:18) 

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