寺と寺跡と・・・ [寺院めぐり]
先の月曜日に、甲斐市島上条の慈徳院という寺院で、
親戚の野辺送りがありました。
「1回でお願いします」とかいわれることなく、
比較的ゆったりと3回の焼香をし、静かに手を合わせてきました。
お寺さんの場所は、奥まっていて、駐車スペースも限られている
との事前情報により、少し離れた場所に車を止めて、歩いてお寺にお参りしたので、
帰りも同じ道をてくてく、きょろきょろと歩きました。
往きながらに目を留めた場所について、帰り道には、カメラを握りしめて、
もう取材活動に入っていました。
その一つがこの2つめの写真です。住宅地の一角に、古い石塔や
お地蔵さまなどがまとまってみられました。
その一群の石造物の中に「三界萬霊」の文字が見られる、
一際大きな石碑がありました。
なぁーんだ、お寺の跡じゃん、と、心の中で、つぶやきました。
しばらく進むと、今度はこんなのが目にとまりました。
またしても、「萬霊塔」の文字が記された石碑が真ん中に建っていました。
おおっ、こっちも寺跡かぁ・・・、と、心の中で・・・。
さて、話題の中心の慈徳院さんと、帰り道にチェックした寺跡の
位置関係を見てみると、上のような感じだということになりました。
半径200mほどの範囲の中に、1つの現役のお寺と、
2つの引退したお寺さんとが、まとまっていたことがわかりました。
どうしてこうも、まとまっていたのでしょうか。
また残りの2つは、どんな経過をたどり、現在のようになったのでしょうか。
たんに昔のお寺のことなんて、ということで、片付かないのですよ。
なぜなら、わが国の昔の地域社会においては、
お寺は、簡単に宗教施設と割り切れないものがあるからです。
それぞれのお寺は、地域文化を支える文化施設といってもいい存在だからです。
現在、某機関で、昔(とくに中世)の寺院の跡を正確にトレースする作業を
全県的に進めておられます。
今回のここでの話題は、たぶん近世から近代にかけてが内容かと思われ、
あまりかぶるものではありませんが、某機関の調査へのエールの意味で
まとめてみました。某機関のご担当の皆さん、頑張ってください。
《注》初めに書いている途中で、おねむの神さまが邪魔しにこられたので、
若干の中断時間を挟みましたが、14日の21:25に完結しました。
2007-06-13 23:50
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