木原の延命寺さん [寺院めぐり]
中央市木原の延命寺さんを、わずかな時間ながら拝観しました。
右手に少しだけ写り込むのは、前の記事の「延命寺のイチョウ」です。
延命寺さんは、真言宗の寺院で、甲府市右左口町の円楽寺の末寺、
山号を十輪山といい、寺伝によると室町時代、応永年間に創建されたそうです。
現状でそう広くない境内の中ほどに、このお堂が1つ建ちます。
正面観ではわかりにくいですが、入母屋屋根の棟は、前後の方向になっています。
お堂は、褄側を正面にしていて、お参り用に鰐口が掛けられていました。
境内の続きに墓地があり、短時間に見回した中で、
この陸軍の兵隊さんの墓塔が目をひきました。
1つの背の高い墓塔ですが、じっくり見ると(あまりじっくりではなかったですが)
3柱の御霊のお名前が刻まれていました。
1つの家から3方の若い命がお国のために捧げられたのでありました。合掌。
お寺は、盛期よりもかなり衰微しているように見えましたが、
境内の、おそらく入口と思われる部分に、壊れた万霊塔が倒れていて
そうした歴史を物語っています。
真言宗ということもあって、壊れた万霊塔には、梵字が多く刻まれています。
またその隣り辺りに六地蔵さんがレリーフされたものが据えられていましたが、
石碑の頂部にも、梵字がおかれていました。
おそらくお地蔵さんの種子であるカだろうと思われます。
おん かかか びさんまえい そわか
延命寺さんの本尊は、地蔵菩薩だそうです。
2010-04-15 23:34
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