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遺跡発掘現場の公開、いってきました [調査・説明会・講演会・シンポなど]

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 昨日(11月4日)のことですが、山梨市北にあります膳棚遺跡という場所で
現在進められている発掘調査の現場公開がありました。

 出土品の1つを、ちょっとお気に入りのやつを、望遠レンズでいただいてきました。
とてもきれいな形をした出土品です。

 考古学ってやつは、ものを通して過去を考えるそうです。
いつごろ、それはどうやって作られたのでしょうか。
作られた場所から、どのように移動し、この場所でどんな使われ方をしたのでしょうか。
どのような経過で、その生活にピリオドがうたれ、土の中に埋没したのでしょうか。

 昔むかしの、つくり、つかい、おわる・・・のありようを
こうした静かに横たわる遺物からひもといていくって、すごい・・・。

 そんなたのしさを味合わせてもらえた時間がありました。121104zendana02.jpg

 遺跡は、こーんな感じにありました。
発掘されたのは、ここに西関東連絡道が建設されるからということだそうで、
道路建設工事に先立って、遺跡の状況を記録しておくのだそうです。

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 現場公開には、だいぶ遅れてたどり着いたので、
もう説明は終わっていて、遺跡の発掘担当者に、思い思いに質問をしたり、
それぞれが気になったところをじっくり見たりしているところでした。

 でも一見して、遺跡というよりは、河原みたいな感じがしますね。

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 確かに、遺跡ができるずうーっと前に、ここを川が流れていた形跡があるそうです。
しかし、流れが変わって、土壌形成も進んだ後に、ここは集落として営まれた・・・。
それが何より証拠には、竪穴住居跡が、ほらね。
四角な平面形に地表を掘りくぼめ、そこに上屋をかけて、半地下式の住居を作ったということで、
壁際に、お皿のような土器が、あたかも棚から転がり落ちたと思わせるように
出土していました。
手前の方に石がゴツゴツしているところは、石組みカマドの遺構なのだそうです。

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 遺跡調査のことをあまり知らなくても、よくわかるように、
イラスト付きの説明パネルが並べられたり、
実際に当時の姿に復元された土器が、石組みカマドの場所に
使われていた当時のさまに展示されていたりして、
興味や理解が深まるものでありました。

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 遺跡を北側から見たところです。
ずうっと南の方に、御坂山地とその上に頭を出した富士山が見渡せる
とってもいい場所、昔の人もこの眺めを、いい場所として感じていたのかなぁ・・・。

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 遺跡調査の仮説事務所の前では、出土品も見せていただけるようになっていました。

 以上、文化の日の翌日の、とっても文化的な時間のスケッチでした。
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