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川に想う・2 近津用水 [川と橋の文化誌]

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 近津用水または第二平等川とよばれる川です。
石和温泉街の中ほどを、ほぼ東西に流れています。
 今日、この川の周辺を歩くツアーイベントが開かれました。
川の周辺に、さまざまな歴史がこめられた見学ポイントがあり、
また川そのものが歴史を物語るポイントでもありました。

 1907(明治40)年までは、ここが笛吹川でした。
この年に記録的な大洪水が起こり、結果、笛吹川の流路が変わり、
大量の土砂で埋め尽くされた川の跡は、この用水と隣接する市街地へと
100年の歳月の中で変貌を遂げたのでした。

 1961(昭和36)年には、この撮影場所付近において
井戸掘削中に、温泉が湧き出て、それが今日の石和温泉街の姿に
つながっていることも学びましたが、
湧出当時は、熱い温泉が川の中に流れ、適温にうすまって
人々は、青空の下、その川で突如湧き出た温泉を楽しんだことも確かめました。

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 また川沿いの文化遺産の一つ「八田翁碑」は、もと舞鶴城公園内に
建てられていたものを、平成2年以来の同公園再整備の事業のなかで、
よりゆかりの深い当地に、移建されたのだということも分かりました。

 絶え間なく流れゆく川ですが、たくさんの歴史を知っているのだな、
と、しみじみ想われました。

《追記》画像リンクと記事タイトルを修正しました。2018年1月3日
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コメント 2

littlealps

おはようございます。ツアーご苦労様でした。つなぐともかれこれ4年目?になります。その間色々なまちを歩くことが出来ました。地域の方のお話や気づかなかったまちの出来事などいつもいつも新鮮で楽しみにしています。山本さんが言う「昭和」が
とても面白くて、魅力がある時代なんですよ。これからもちょくちょくお邪魔させていただきます。よろしくお願いします。
by littlealps (2006-06-25 09:29) 

bnvn05

いやーぁ、お疲れさまでした。キーワードをうかがったので、その日の内に検索エンジンをふかしてlittle alpsさんのところにうかがいましたです。なかなか決定打がみられなかったですが、山育さんが決め手になりましたね。「山本さん」も「昭和」もおもしろいですよ。どしどし魅力を発掘し、発信していく必要があると思います。
今後ともよろしくお願いします。
by bnvn05 (2006-06-26 10:21) 

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