橋巡礼070922 [川と橋の文化誌]
2001(H13)年11月竣工の桃林橋です。
橋の形式の上では、桁橋で、4つのコンクリート製の橋脚に支えられています。
それぞれの径間は、45.2+53.0+53.0+53.0+45.2mで、
これに橋台部分などを合わせた全長は、251mとされています。
甲府圏域と峡南圏域を結ぶ主要道路の県道甲府市川三郷線が
笛吹川を渡るところに架かる橋で、設計調査段階では
混雑時でも一日6,803台の自動車通行量を見込んでいたようですが、
供用後は、一日1万3千台以上という状況になっています。
こうしたことから、県が行っている事業評価でも、この橋の整備事業は、
◎という結果だと山梨県公式HPが伝えていました。
なお、この写真の、桃林橋の桁下の向こう側に見えるのは、
JR身延線の富士川鉄橋です。
桃林橋の北詰めで下流側にある親柱には、橋の名前のプレートがありますが、
読み方は「とうりんきょう」です。
少しかわった橋の名前ですが、命名の由来は、この地域の発展に名を残した
渡辺青洲によるものであることが、地元の市川三郷町立市川小学校の
公式HPの中に見られました。
市川三郷町立市川小学校HP>先人の開発>青州堤
(小学校のHP:ichikawa-sho.ed.jpは現存だが 清州堤 /kaihatu/seisyu0.htmは終了の模様)
阪神淡路大地震の後に見直された耐震設計基準に準拠した安全な橋が
出来上がっているわけですが、橋脚の数4は、改築前より少なく押さえられ、
増水時の川の流れへの対応や周辺の生物環境に配慮したものとなっているそうです。
ところで、直近の改築以前は、どんな橋が架かっていたか、ご記憶でしょうか。
トラス鉄橋だったのですが、そちらの詳細は次のサイトに記録がありますので、
ご参照ください。
歴史的鋼橋 T11-02:桃林橋
http://library.jsce.or.jp/jscelib/committee/2003/bridge/T11-002.htm
この桃林橋をあらためて見学したのは、昨日の夕方5時過ぎ。
この日は、雲があつく、夕暮れがいつもより早めだった頃もありますが、
すでに通行する車両は、ライトを点け始めていました。
笛吹川の川面がまだ残る空の明るさを跳ね返しながら
静かに流れていました。
最後に、この橋の詳細データは、次のページに拠っているほか、
交通量や事業評価は、山梨県の公式ページを利用しています。
社団法人 日本橋梁建設協会 http://www.jasbc.or.jp/
(「橋梁年鑑データベース」入力フォーム)
(撮影: 2007.9.22 2007.9.24 13:20up)
《注記》2017年9月22日に画像の再構成、およびリンク先確認と表記修正)
2007-09-23 23:59
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