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南都屋根瓦ざんまい(5) [見てきたよ]

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 前回の記事の2つめの画像を再度とりあげました。この画像の左半は前回の記事の
中心テーマの大仏殿回廊についた門の屋根ですが、今回は同じ画像の右半分に注目します。
右半分は大仏殿の建物ですが、上方の大仏殿の大屋根と下層の裳階の屋根とでありますが、
今回の話題は、下の裳階部分の屋根での瓦の話です。

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 その部分をクローズアップしました。
裳階部分の本瓦葺きの屋根の中ほどに、平瓦を並べてのせているのが注目されました。
こうした瓦の設置目的は、大屋根の雨落ち部分に一枚平瓦をのせることで
上から落ちてくる雨垂れの衝撃を緩和することだと思われますが、そうした瓦の名称、
何ていうのかわからないのです。ネットなどで見てみると、いろんな言い方がでてきます。
「雨受け瓦」「雨落ち瓦」「置き瓦」「捨て瓦」などでありました。
ともかく、こうした大仏殿のような上が大きな屋根で、そこで受けた雨が下層の屋根に
落ちていくような場合、落下する雨の力は相当なもののように考えられますので、
ちゃんと対策を施して建物を長持ちさせている、世界的に見て多雨な気候域にある
日本の伝統建築ならではのものと感じ入りました。
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