あんだぁ・こんすとらくしょん、東京湾臨海大橋 [新しい土地利用のかたち]
昨日、突如、霞ヶ関に姿を現したエート・マンは、
仕事を終えると、さっと向きを変え、地下鉄で新木場を目指しました、とさ。
駅から南に、ひらすら歩きました。
両側には、新木場の地名にふさわしく、木材加工の企業が多く見られ、
時折、風に乗って木の香りが運ばれてきました。
さて、エート・マンは、何をしに、新木場を目指したのか・・・。
彼の場所にたどり着くまで、2つの橋を越えました。
この辺りの橋は、海に架かっています。
船が通るので、太鼓橋になっています。
そして、2つ目の橋にあがったところで、こころがはやりました。
おおっ。
埋め立てによって形成された彼の地の先は、海。
江戸湾です。
ちっ、ちがう、東京湾です。
で、その先に見たものは・・・。
建設中の東京湾臨海大橋でした。
公共土木工事が好きでないらしい政権の誕生の、すっかり陰に隠れて、
話題にもならないのですが、驚異的なプロジェクトが進められていたのです。
技術立国日本の、そのまた技術の最先端による、未来を作るプロジェクトです。
飽かずしばらく眺めている内に、日が傾いてきていて、
幾分暗くなってきました。
あくまでも日の長さが短くなってきていたためで、わが国の将来を暗示するものではありません。
さて、東京湾臨海大橋は、並外れたスケールのトラス橋です。
海の中なので、現地組み立ては、困難。
工場で組み立てたトラス桁を台船で現場まで運び、超大型クレーン船で釣り上げて、
2つのコンクリート製橋脚にのせる・・・。
それが一昨日(9月15日)に行われたのです。
トラスを構成する鋼材だって最新技術なんだそうですぞ。
この状態は、全体工程のまだまだの段階・・・。
プロジェクト全体について、お知りになりたい場合は、
国土交通省関東地方整備局東京港湾事務所の公式ホームページに
お出かけになることをお勧めします。
URLは、
(注記:2021年9月4日)
このHP-URLは、もはや閉鎖されてしまっています(時代が変わった・・・)
関連性の近いところで、東京港事務所ではなく、東京都港湾局の次のページが推奨されます。
https://www.kouwan.metro.tokyo.lg.jp/kanko/gatebridge/gatebridgeQAx.html#gaiyou
ここからは、羽田空港も近く、航空機の往来も盛んです。
このため、ベイブリッジやレインボーブリッジのような、タワーを伴う
吊り橋の形や斜張橋は御法度。
また橋の下を東京港に出入りする大型船が通過する課題もあって、
何とも特殊なトラス橋になるのだそうです。
完成が楽しみ・・・。
中止にならなければ・・・。
国見して2 [新しい土地利用のかたち]
前回の記事の“国見”の翌日、今度は、標高約900mの、南アルプス市上市之瀬の
伊奈ヶ湖県民の森の中にある展望台から、甲府盆地南部を展望しました。
もとのデータでは、写っている地域のようすが、手に取るように分かるのですが、
このブログで常用している280ピクセル幅まで縮小すると、
何が何だか少しも分からなくなってしまいました。
今回の、テーマは、新山梨環状道路南部区間、
なので、テーマに沿って、初めの写真を図解しました。
この図をもとに、前の写真を改めてみると、
こんなふうに、新山梨環状道路南部区間というのは通じているのか、
ということが、わかり・・・・やはり、ませんね。
これでもまだ、縮小されていますが、これくらいならわかります。
新山梨環状道路南部区間が釜無川を渡る状況、すなわち釜無川大橋です。
お山の上から国見をするのは、とても楽しいです。
次はどこにしようかな・・・。
国見して・・・ [新しい土地利用のかたち]
増穂町最勝寺にある森林総合研究所構内から見た国道52号の坪川大橋です。
少し古い言い方かもしれませんが、ピクニックのとき、
お弁当などをいれて持って行くバスケットのとってのような形をしたアーチ橋ですね。
ニールセン・ローゼ橋というアーチ橋ですが、とくに2つのアーチが
内側に倒れている形のものをバスケット・ハンドル型ニールセン・ローゼ橋と呼ばれています。
この6月2日の「北斎ふうの・・・」という記事の中で取り上げた、
山梨リニア実験線の小形山架道橋も同じ型なのですが、
こちらの方がもっとバスケットハンドルが、上でしぼられています。
坪川大橋の向こう側には、中部横断自動車道の南アルプスIC.-増穂IC.間の路線も写っています。
今回の記事は、「川と橋の文化誌」というカテゴリではなく、
「新しい土地利用のかたち」です。
山梨の各地では、次第に地域の姿が変わりゆき、新しい土地利用のかたちが
あちこちに生まれてきています。
今回の記事タイトルの「国見して・・・」は、昔むかしのスメラミコトが、
高いお山に登って「国見」をし、「うまし国ぞ」というような具合に、
国の姿をめでた故事によるものです。
小高い視界が開ける場所から、地域の姿を見て、新しい地域の姿を見つめてみる・・・、
そんな企画なのですが、今ある国道52号もかつて「甲西バイパス」と仮称されて、
整備が進められてきましたが、さらに順次利用可能区間が伸びつつある
中部横断自動車道とあいまって、いまではすっかり地域にとけ込んで、
重要な役割を果たしています。