小さいと言っては失礼かな・・・ [地域の小さな歴史]
秋の連休中のいろいろなメモないしはスケッチを総決算します(その3)。
前回取り上げた姥塚古墳のお話しで、触れなかったですが、
横穴式石室を覆う封土(ふうど:墳丘のこと)の形は、平面形が円形で、なので円墳です。
そして墳丘のまわりには、周溝(しゅうこう:東日本ではそういう)が
ぐるっと取り巻いていたことが確認されています。
お寺の本堂側を除いた、そのほぼ周溝に当たる部分は、ぐるっと墓地になっています。
この写真は、古墳の西側、言い換えると本堂の脇から進んで最初の辺りの光景です。
その墓地の一番手前にある、一際大きな墓標が目につきました。
「殉国英霊之墓」とありました。
お彼岸だからということもなく、深々と頭を垂れてお参りをいたしました。
「殉国」・・・国に殉じた・・・
先の大戦で「お国のために」尊い犠牲を払われた方々の墓標なのであります。
この墓標に名前を刻まれた多くの方々は、いまのこの日本を見て・・・。
(ああ、またこの繰り言になってしまった)
目先を変えます。その先に・・・。
殉国英霊之墓の背後に、大きな古墳に抱かれるように、
まだ新しいお墓がありました。
こちらのお墓には、密かに想いを寄せることがありまして、
持参した線香数本を手向け、持参したお水をかけさせていただき、
静かに合掌いたしました。
故人の、そちらの国でのお名前のみ、ご紹介いたします。
戦争で犠牲になられた方々のことや、山梨が輩出した偉大な歴史学者のことなどを
取り上げた記事として、どのようなカテゴリにするか悩みましたが、
「地域の小さな歴史」としました。
でも決して小さいものではない、それが記事タイトルの意図するところでございます。
2009-09-24 23:07
nice!(0)
コメント(0)
コメント 0