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沼川のこと [橋と川の文化誌]

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 甲府市高畑3丁目の荒川に沼川が注ごうとする場所に、
沼川河川公園がありますが、その公園の一角にたたずむ
「沼川改修竣工記念碑」です。

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 背の高い石碑の下半に、沼川の由来と工事の概要について
次のように書かれています。

  沼川は貢川から引入れられ、貢川国母地区東南部一帯の水   田耕地をうるおす重要な感慨水路であった。沼川の名の   示す如く各所に小沼を配し、農民や子供の絶好の釣り場で   もあった。時移り戦後の激しい都市化により、その流域に   多くの住宅や工場が進出し、塵芥の流れと工場廃液の排水   路と化し、平常時には汚水と悪臭、雨季には増水による床下   床上の浸水をくり返し、附近住民の生活に対する大きな脅   威となり、転出者を出す状態とまでなった。この問題解決   のため、高畑町中部、南西、南部、駒形町、四自治会は、昭和四十二   年「沼川改修工事促進期成同盟」を発足させ、地域住民の   切実な要望の声を、市、県、国に向けて強い陳情活動を展開し、   昭和四十三年、遂に着工の途を拓いた。以来十二年間の歳月   を経て、総工事費五億六千余万円を投じ、延長一二五〇米、盤   石な都市河川として、ここに完成を見るに至った。この秋   にあたり、関係当局並びに同盟役員の永年にわたる、ひたむ   きな情念と多くの土地、物件、権者の犠牲的協力を高く讃え   地域発展と生活安定の礎となることをここに銘記する。     昭和五十四年四月一日

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 こちらは、その沼川の、まもなく荒川に合流しようとする場所の現在の景観で、
上流方向を見たものです。
写真右手が沼川河川公園となっています。

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 荒川に合流しようとするところには、水門が設けてあり、
本流の荒川の水位が上昇したときなどに、逆流が起こることの
備えています。

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 最後は、荒川と沼川の合流ポイントです。
上空を送電線(甲信幹線)が横切っている場所でもあります。
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川に想う 9 [橋と川の文化誌]

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 ひさびさの「川に想う」で、その9回目は“荒川”がテーマで
とくに甲府市の伊勢から国母にまたがる、ちょうど「甲信幹線」と「飯田町線」の
2つの送電線がこの川を渡る辺りで得られた想いです。

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 今年は、梅雨が本格的で、なかなか夏のスカッとした青空が訪れませんが、
それでも、今日は午前中、いくらか雲が開けてわずかながら晴れ間が見られました。
 荒川右岸で、支流の沼川が流れ込むところに設けられている沼川河川公園に
植栽されたユリノキやサルスベリなども、夏の光をあびてうれしそうに見えました。

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 こちらは、千秋橋です。
秩父多摩甲斐国立公園になっている秩父山地に源を発し、
途中、国の特別名勝の御岳昇仙峡という景勝地もつくりだしながら
甲府盆地に流れ出てくる荒川ですが、いくつもの橋が架けられていて
この千秋橋もその一つです。
 このあたりでは、河川敷も公園化されていて、多くの方が散策されたり、
軽スポーツを楽しんだりする姿が見られました。

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 現在の千秋橋は、とてもそのデザインが凝っていて、名所としてもいいほど。
写真は、すっきりとした中に、川と橋の安全が確保されている橋脚を写したものですが、
こうした写真を撮ろうとして、とても困ることがあります。
それは、こうした公共構造物に対し、私的な行為の痕が見られ、
景観を台無しにしていることです。
落書きや橋の下を居住場所などとしてブルーシートで囲ったりする行為です。
橋を楽しむことも課題の一つとしている当ブログの主として、とても困ります。

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 こちらは、河川をきれいにとか、河川に親しもうとか、いうことを呼びかける
幟旗ですが、それも程度の問題があって、初めの写真や
3つめの写真などで見るように、ここでは、度を過ぎていて、
かえって川を大事に楽しもうとする気持ちを萎えさせてくれるものでありました。
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御勅使川の流れ [橋と川の文化誌]

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 富士川(釜無川)の支流の御勅使川です。
御勅使川扇状地の扇央部を急激に流れ下っています。

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 南アルプスの山間を流れ下り、たくさんの雨水を集めてきますが、
コーヒー牛乳のように、濁ったものになり、
ゴーゴーと音を立てていました。

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 同じ場所から下流側を見たものですが、
今朝方まで強い雨があり、撮影時には雨は上がっているものの
どんよりとした梅雨空が覆っています。
 その梅雨空に、模式図をかかげましたが、
本来とても急流の御勅使川には、数多くの堰堤が設けられており、
河床の勾配を緩くし、流れのエネルギーを小さなものにする工夫がなされいます。

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 流れを見つめていると、思わず吸い込まれそうな感覚に襲われそうでした。
その流れの勢いをシャッタースピードを変え、ちょっと遊んでみました。
左側のスローシャッターは流れの動きを、
右のハイスピードシャッターは流れの力強さを写しとめてくれました。

(撮影: 2007.7.17 南アルプス市六科の御勅使南公園から)
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ここからスタート・・・ [橋と川の文化誌]

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 山中湖の西岸で、富士山がこんなふうに見える場所に、
そのスタート地点がありました。

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 スタートするのは、山中湖の水で、それが流れ出て相模川になる・・・、
このような場所からが始まりです。

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 その場所には、こんな案内板も・・・。
ただ、表示の文字列の終わりが、とれちゃってますねぇ・・・

070616sagamigawa02b.jpg

 そしてその下部には、相模川の説明プレートが付けられていました。
ふーん、東京電力の施設として大正15年に今の形になったようです。
(なんか、大正15年つながり・・・)

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 相模川の始まり始まり・・・

070616sagamigawa04.jpg

 ずっと相模川と表記してきましたが、山梨県内にあっては、
桂川と呼称されます。
で、その川に平行する道路の標識にも、ほらね・・・
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ここからスタート・・・ [橋と川の文化誌]

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 山中湖の西岸で、富士山がこんなふうに見える場所に、
そのスタート地点がありました。

070616sagamigawa01.jpg

 スタートするのは、山中湖の水で、それが流れ出て相模川になる・・・、
このような場所からが始まりです。

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 その場所には、こんな案内板も・・・。
ただ、表示の文字列の終わりが、とれちゃってますねぇ・・・

070616sagamigawa02b.jpg

 そしてその下部には、相模川の説明プレートが付けられていました。
ふーん、東京電力の施設として大正15年に今の形になったようです。
(なんか、大正15年つながり・・・)

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 相模川の始まり始まり・・・

070616sagamigawa04.jpg

 ずっと相模川と表記してきましたが、山梨県内にあっては、
桂川と呼称されます。
で、その川に平行する道路の標識にも、ほらね・・・
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川に想う 7 [橋と川の文化誌]

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 南アルプス市大師を流れる五明川です。
付近は、甲府盆地の南西部で、盆地の底でももっとも標高の低い場所の一つです。
このため、こうした中小の河川が幾筋も流れていて、それらは次第にまとまり、
富士川(釜無川)へと注いでいきます。

 この場所を訪ねたのは、昨日(4/28)のことですが、
さて、どうしてこの川をたずねたのか、気になりませんか。

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 この場所にさそってくれたのは、赤と白に塗り分けられた送電線鉄塔でした。
鉄塔の話は、別にすることにしまして、ともかく川の話です。

 1枚目の写真やこの2枚目の写真を注意してご覧になると
何かしらの河川工事が行われているらしいことがわかりますね。
いったいどのような工事なのか、気にしていましたら、
たいへんご丁寧な説明板がありました。

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 それによると、いまこの五明川で進められているのは、
「メダカの住む川」への変身工事なんだということです。
説明板の左側には、そもそもメダカってどんな魚なのか、詳細に語っていて、
説明板右側では、そうしたメダカが住める環境作りのために
連柴柵工だとか、割石積みの水制工だとかの計画が説明されています。
そしてその説明の内容どおりに着々と工事が進められているのです。

 工事の完成した暁には、メダカがすいすい泳ぐきれいな川が・・・

 でも・・・そんなうまいぐあいにいくのでしょうか、
・・・ということが、今回の話の主題です。

 しかし、この先は、ちょっとちょっとのお写真など
使用しての主張となりますので、「続きを読む」機能を使います。
鬱な人や現実的に考えたくないオプティミストは読まれないことを
お勧めします。

続きを読む


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造形 23+ [橋と川の文化誌]

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 富士川支流の笛吹川の支流の、さらにその支流の浅川の、
また支流に当たる四ツ沢川に架かる、
笛吹市八代町岡に所在する四ツ沢川橋です。

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 金川地区第二農免道路と呼ばれる農道の橋で、
ニールセンローゼ橋という構造形式の下路アーチ鋼橋です。

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 ニールセンローゼ橋というのは、アーチ部材と桁材の間に
斜めに張ったケーブルを配置しているのが、大きな特徴です。


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 岡銚子塚古墳などがある「ふるさと公園」の一角に当たり、
2001年に完成していますが、この橋から東側の道路に
まだ未整備区間があるらしく、正式な供用はされていません。
この日、初めて通りましたが、大型車はまだブロックされています。
 この橋の下を流れる四ツ沢川も、砂防公園として
整備されていて、その状況は、「造形22」の記事で
紹介したとおりです。
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造形 23 [橋と川の文化誌]

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 何色というのが正しいのでしょうか。

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 いったいどんな造形だと思います?

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 ますます不思議な写真・・・

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 何かなぁ?
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川に想う 6 [橋と川の文化誌]

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 中央市浅利の笛吹川右岸堤防上から見た1月27日の光景です。
遠くに大菩薩嶺を見ながら、笛吹川は緩やかに蛇行するようす。
川は、いま渇水期。水が少なく、川筋はやせています。

 冬は山に雪が降って、それが農耕が始まることゆっくりと流れ出し、
田畑を潤してゆくのが、長い長い自然の営みだったと思いますが、
今見ると雪も少なく、今年はどんな感じの春、
そして夏、秋のめぐりになっていくのでしょうか。

 写真の中の手前側に、幾筋かの堤防と、それに挟まれた小河川が見られます。
向こう側から、間門川、滝戸川、そしてわからん川、
さらに写真には写り切りませんでしたが浅利川。
これら、いくつもの川が合流するところでは、
本川から出水時に逆流が起こらないように長い堤防が築かれます。
こうした長い堤防は、子どもの頃からは「中土手」と呼んできましたが、
専門的には、「背割堤」といわれています。
一見すると無駄なようにも思えがちですが、よく考えると
川がもつ恵みと裏合わせのリスクを踏まえた構造物
だということが理解されます。
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しおかわから [橋と川の文化誌]

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 昨日の記事の写真の撮影場所です。
富士山も見えるのです。
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