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ある100周年 [エートマンの日記]

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 ポピーのかわりに、わが家の庭のミニバラをとりあげました。

 今日の話題は、岩波書店の月刊PR誌『図書』11月号(801号)からとっています。
その14~19ページに物理学者・小沼通二さんの「戦没者を偲ぶ」と題する文が
掲載されていて、副題が―「フランダースの野に」百周年―とありました。
 第1次世界大戦の折、ベルギー西部の町・イペールで、毒ガス兵器が最初に使われた
激しい戦いがありました。その毒ガスは後にイベリットガスと呼ばれるようになりました。
イベリットガスすなわちイペールのガスです。そこで倒れた多くの兵士たちを偲ぶ詩
「フランダースの野に」は、1915年の12月8日にイギリスの週刊誌『パンチ』に
掲載されてより100年が経ちました・・・という記事なのです。
 「フランダースの野に」は、最初の発表時、無署名だったそうですが、
後にカナダのジョン・マクレーによるものだということが明らかになっているそうです。
マクレーは医師で、その大戦に従軍し、戦場の悲惨さを訴える詩を残したのですが、
世界は今もマクレーの想いを聞き届けようとしない部分があります。
詳細は、『図書』掲載文をご覧いただくこととしますが、今日はそうした日でありました。

 そういえば、この日は、太平洋戦争の開戦の日でもありました。