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日蓮の石像、二つ [いのり・信仰]

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 昨日の記事の続きのようなものですが・・・、
その不動明王のお堂の西側の脇を、新川の支流が流れていて、
小さな谷を形成していました。
お堂から谷に降りていく小径がありましたので、
何か情報がないかと見に行きますと、
石仏を刻した板碑のようなものが2つ見られました。

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 少し寄ってみると、単なる石仏ではなく、
日蓮の像であることがわかりました。

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 こちらは上の方の像です。

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 像の上部に、日蓮宗に特徴的な題目が彫られていました。
「南無妙法蓮華経」の文字で、ところどころヒゲのように字画が伸びる
ひげ題目とも呼ばれるものです。
 題目の左側には「天明元」年の年号が確認できます。
1781年のことで、江戸時代中期。
1282年に日蓮が亡くなっているので、ほぼ500年の
忌年に当たる造像ではないかと思われます。

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 こちらは、下の方の日蓮像です。
天保11(1840)年の年号が確認されました。
上のものから60年ほどの経過です。

 赤い鳥居の手がかりを求めて深入りしたのですが、
さらに謎が深まりました。
 どうしてここに、日蓮の石碑が祀られているのでしょうか。