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ぷち自由研究2008その2・・・万年橋の歴史(続き) [川と橋の文化誌]

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 前回の続きです。
何か、結論だけ言って、眠くなってしまって、レポートが尻切れ状態に。
そこで、さらに、どうしてそうなのかを説明します。

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 さて、その橋のちいさな歴史を明らかにするためには・・・
あっ、目線が低くなってきましたね。ということは・・・。

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 この写真は、鎌田川の左岸から、対岸の万年橋北詰橋台を見ています。
橋の下を観察すると、鋼鉄製の橋桁の架かり方によって
現在の橋が何段階かの変遷を経ていることがわかります。

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 少し角度を変えてみました。
この写真の左側の2つの橋桁が、スタート時のもの。
そして、右側2つが一番最後に渡された拡幅工事にともなうもの。
その中間に、細い橋桁も見られます。

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 今度は、左岸側の橋台を観察です。

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 同じく左岸側橋台のようすですが、奥側が当初のもの。
手前が最終段階のもので、両者の間に、中間段階のものが見られます。
この中間段階のものは、最終段階のものとの間を埋めるために、
最終段階といっしょに架けられたのでは、とも考えましたが、
コンクリート製の橋台の様子が、別々なので、
やはり3つの段階があったと見るのが自然です。
 もっとも、真ん中のは、後から補強のために設けられた可能性もあります。
橋台のコンクリートが一番新しい感じがしないでもないです。
(この辺のことをご存知の方は、コメントでお知らせください。)

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 現在の万年橋の上流側に新しい橋を架ける工事が進められています。
すでに下部工は終わっていて、いまは上部工だけなので、出水期にもかかわらず、
工事が進められているのです。

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 少し上流側から見たこの日の新橋の工事の進捗状況です。

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 最後に、これは豊積橋の北詰に当たる位置から見た、新橋の上部の状況です。
手前の路面の白線は、大きく左にカーブし、このきついカーブから
大きな車が重なると、クランク部分で渋滞が起こる現状がありますが、
それがまっすぐに新橋が完成、供用されるとずいぶん流れがよくなります。
 現在の万年橋は、いずれこの新橋に主役を譲り、退役していくと思われます。
でも、その時々の段階の一番いい限界で作り出された構造が積み重ねられ、
橋を取り巻く地域社会を支えてきたことは、ずっと伝えられていくべきではないか、
そんなふうに考えてしまいました。
 万年橋・・・、
それは作っては流され、流されてはまた架けられてきた歴史の中で、
こんどこそ万年も続く橋となるようにとの意を込められて
生まれた橋名だと思いますが、
万年も続いてとの想いが込められた橋も、時代の変化にあわせて、
更新がされていくのだということなんだろうと思います。

 これで、結果的に2回の連続記事となった、中央市乙黒の
万年橋の歴史についての研究を終わります。
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