昭和的光景(1) [そんとくさん]
山梨市切差で見かけた光景です。
国道140号を北上し、途中を西に進路をとり、県道31号甲府山梨線を太良峠に向けて進行中、
パッと目に入った瞬間、これこれって・・・いう感じで車を止めました。
今日は「昭和の日」でありました(いつのまにか・・・という感もありますがともあれ)。
その昭和的光景が、探すともなく目に飛び込んできたので、ここにメモします。
ところで、標高850mの当地でも、ソメイヨシノは、大部分、葉桜になりかけていましたが、
まだ少しサクラ咲く中でそれが見られたというのも、昭和的・・・
という感覚を強くさせてくれたものではないかと思われました。
話が脱線しついでにもう一つ、山梨にはいくつか難読地名がありますが、
当地とした山梨市の「切差」も難読地名ランキングの上位に上げられるかと思われます。
どう読むと思われますか。正解はこの記事の最後に・・・。
さて、本筋に戻しまして、そこで見た中で、サクラの下(もと)に建っていたこれ、
これに昭和だなぁ・・・という感覚を強く持ったのでありました。
二宮尊徳像、またの名、金次郎(金治郎が正しいとも)さんの像であります。
この像の台座に「以徳報徳」と記されていますが、これは彼の考えに基づいた
報徳思想の根幹にかかわるフレーズで、それが学校教育の場に取り込まれたのは、明治時代から。
でも、こうした具体的な姿で学校に建立されるようになったのは、
1932、3(昭和7、8)年頃からとされ、それまでの「ハナハト読本」と称される小学国語教科書が、
皇国・国威発揚に傾斜した「サクラ読本」に変わっていくのと軌を一にしていた
との説も見られます。
また1937(昭和)年が尊徳さんの生誕150周年に当たっていたことや
1940(昭和15)年の皇紀2600年記念事業の展開などの中で、その頃に、
この像の設置のピークが見られたようです。
1つ目の写真の再掲です。
サクラが咲き、その花の下に二宮尊徳像が建つ、思いっきり「昭和」という光景に
少しだけこだわってメモとしました。
なお、この尊徳像が見られた場所である山梨市の「切差」は、「きっさつ」といいます。
これまでに取り上げた二宮尊徳像については、左欄の
カテゴリ「そんとくさん」からすべてご覧になれます。
それぞれに表情が異なっているのもおもしろいですよ。
林野火災防止! [消防防災の巻]
甲府市下帯那町の千代田湖畔から見た帯那山方面であります。
あの山並みの稜線の向こう側を走る水ヶ森林道で、この撮影の少し前に、
山梨市消防団の消防車とすれ違いました。
あんな山の中で、何でだろう・・・と思いました。
夕方というよりもう夜の始めといった時間、甲州市内で山林火災の発生がありました。
住宅地や文化財を有する古刹の近隣だったので、たいへん心配されました。
消火活動は功を奏して収束に向かい、地元の消防団の方々が機材を担ぎながら
急な山坂を降りてこられました。
そこで耳にしたのは、本日午前、林野火災予防の啓発活動を行ったばかりだったのに・・・
という言葉でした。
ゴールデンウィークの頃には、山菜採りやハイキングなどの目的で、
多くの人が野山に入るので、とかく山林や林野で火災が起きやすいのだということ、
それを予防するために、消防車での巡回などの啓発活動が行われるのだということ、
などを理解するのに、そう難くありませんでした。
みなさんも、十分に気をつけましょう。
野山での火は、時間が経ってから消したつもりの小さな火が、風にあおられたりして
大きく燃え広がり、幾晩も燃え続けることがありえます。
そうなったらとてもたいへん、繰り返しますが、林野でも火の用心です。
進む山梨リニア実験線工事(5) [やまなしリニア]
ご存知、四ツ沢大橋です。
バスケットハンドル型のニールセン・ローゼ橋という形式のアーチ鋼橋。
そうそう、今回は橋の話ではなく、その先に見えるものです。
先に進みましょう。
ほぼ東西に架かる四ツ沢大橋の下は、富士川(笛吹川)の支流の1つ、
四ツ沢川が流れています。
四ツ沢大橋の中程から下流側を見ると、その四ツ沢川を渡る橋梁工事の現場が見られます。
それこそ山梨リニア実験線の橋梁上部工であります。
だいぶ進んできたその上部工の足場のサイドに、目立つ大きな文字で
建設災害防止のスローガンが掲げられていました。
そう、この文字の見える側、四ツ沢大橋の下の河川域に
工事ヤードが設けられているから・・・ということのようでした。
まずはご安全に!
さらに四ツ沢大橋から東側を見ると、こちらでも、この3月8日にお伝えした直立した橋脚群の上に、いま、上部工が進められているようすが認められました。
組み上げられた足場の中に型枠が組まれ、太い鉄筋による配筋が進められているようです。
(なお、この観察時は日曜日のため、休工中で、作業風景は見られませんでした)
その先では、もう上部工のコンクリート打設があって、
型枠も外れ始めたところも見られました。
着々と進んでいるようです。
(今回の観察メモは、2011年4月24日段階のもの、今はさらに工程は進んでいるものと・・・)
「進む山梨リニア実験線工事」シリーズは、左欄の
カテゴリ「新しい土地利用のかたち」からすべてご覧いただけます。