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JR-Eastの送電線 [送電線と鉄塔&発電所・変電所]

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 前回の笛駒線51号鉄塔を見た同じ場所で、JRの送電線も見ました。

 先の3月11日発生の大地震の揺れと、それが引き起こした津波により
第一と第二の福島原子力発電所が大きな、そして重大なダメージを受け、
シリアスな社会問題を引き起こしてきています。
それは、放射能汚染と電力不足という二つの問題に、大まかに整理されると思われます。
前者については、このエートマンが軽々に取り上げることではないかと。
それで、電力不足の問題です。

 地震発生後、東京電力の電力供給能力は、3千300万kwがリミットとなっているようです。
東京電力管内の電力需要が、このリミットを越えたとき、需給バランスがくずれ、
無秩序な大停電が起こることが想定されるそうです。
そうなったらまたたいへんな状態になります。
首都東京を初め、首都圏全体が機能停止になると思われます。
だからそうしたことを回避するために、東京電力は、「計画停電」を実施してきています。
これにより中央線の列車がとまったりして、それはそれでたいへんなことになりました。

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 赤信号・・・? ではありません。
JRの送電線の架空地線に取り付けられた対空標識の1つです。
でも、今回の話題では、赤信号の意味を持たせたくなります。

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 エートマンは、送電線ばかりでなく、変電所なども趣味的に見て歩いていまして、
変電所のネームプレートを撮影してコレクションしたものを
ある意味を持たせ、マップ状に配列させたものです。
とくに甲府駅から東側と西側に分けているところがポイントです。
東側はJRが運営する専用送電線がカバーしているエリアです。
山梨県内だけを見ても、上野原・大月・勝沼・酒折と基幹的な変電所が、
その専用線によって結ばれています。冒頭の写真は、その大月-勝沼間の状況なのです。
幹線上の3か所から分岐線が出ていて、それぞれに梁川・笹子・山梨市といった変電所があり、
合計7つの変電所から、JR線に給電が行われており、それにより電車は動いています。

 これに対し、甲府駅から西側は、変電所自体、JRのものですが、
基本的な給電は東京電力によっています。

 今回の計画停電とJRの関係について、ある報道の中で、
首都圏のJR線の大部分は、自前の発電所とその送電網でカバーが出来るのだそうです。
電車は走ることが出来るのですが、列車運行の安全確保の部分では、
東京電力の供給する電気に頼っている・・・。だから、自前の電力があるから、
構わずに運行・・・という訳にはいかないようです。

 中央線でも、甲府駅を挟んで西側と東側に差が出ているのは、自前の電力を
JRがカバーしているかいないかに結びついているようです。
東側では何とか運行できても、西側では、東京電力の計画停電の関係で運行されにくい・・・
そんな事情が、変電所巡りによるプレートコレクションから伺えてきました。
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