SSブログ

旧暦2月15日のお月さまに寄せて [月や宇宙・宇宙開発]

110319moon01.jpg

 2011年3月19日の午後9時頃のお月さまです。
旧暦で2月15日。2月の旧称は「如月」。
旧15日の夜なので、十五夜のお月さま。望月です。
それにしても、とても大きく見え、いつも明るく感じたお月さまでした。
きっと地球との距離がかなり接近しているのでしょうね。
ちなみに、天文学的な満月、月齢15となるのは、明20日のことです。
 さて、旧暦の2月の望月というと、どうしてもあれが出てきます。

  願わくば 花の本にて 春死なむ  その如月の 望月のころ

「死ぬ時期が選べるのだったら、サクラの花が咲いている春がいいなぁ~
 ちょうど旧暦二月の満月が出る時分だろうね~」というこの歌は
建久元年(1190)2月16日になくなった、平安時代の再末期に活躍した西行法師のもの。

 こんな歴史的な宵には、もう一つ、旧の涅槃会であったというのが付け加わり、
亡くなる・・・ということが重なります。

110319moonlighted01.jpg

 その旧暦の如月の望月の宵に、月の光に照らされて宵闇に浮かび上がった
南アルプスの山並みを撮影しました。
そして、満月と月の光に寄せて、あの地震と津波で尊い命を失い、天に召された方々の冥福を
ひたすらに祈るものでありました。

(注)エートマンは、今回の西行さんの歌が大好き。過去にも登場しています。それは・・・
    2010年03月30日 「旧暦・如月の望月には・・・
    2006年02月16日 「めもらんだむ
nice!(0)  コメント(0)