JR送電線の対空標識・・・その2 [送電線と鉄塔&発電所・変電所]
今月の初め、甲州市大和町日陰のお山の上から、
中央自動車道の日川橋を見ました。
もっとも日川橋を見に行ったのではありません。
日川橋がいちばん目立つのですが、それに隠れるように国道20号が通り、
さらに向こうのお山の中腹を通過するJR中央線など、さまざまなものが目に入りますが、
今回のテーマは、同じくここを通過するJRの送電線です。
写真の中央、コンクリート製の日川橋の手前に、ポツンと建つのが、
JR大勝線80号鉄塔です。
そのJR大勝線80号鉄塔をクローズアップしてみました。
大勝線とは、大月変電所と勝沼変電所を結ぶ線という意味です。
1つ前と同じような写真ですが、少しだけ視野を広げたものです。
上の方の左右の、写真の端っこにご注目!!
右端に白いボール、左端に赤いボールを確認していただけるでしょうか。
そのうちの1つ、赤いボールです。
これは、送電線の上部に、1本だけ渡されている架空地線とよばれる線に付けられているもので、
この付近をヘリコプターなどが、低い高度で通過する際、
「ここに送電線があるので、気をつけてネ!!!」という働きをするものなのです。
今度は、日川を挟んで反対側(中央線側)から見てみました。
太陽に向かうようになりますので、逆光で見にくくなっていますが、
写真の右側手前が80号鉄塔、向こうのお山の上に見えるのが79号鉄塔です。
その間の、谷を渡る送電線2回線の上を行く架空地線に、一定間隔で、
赤と白の玉が、交互に並ぶのがよくわかります。
もう少し見やすく、少しばかり濃さとコントラストを調整してみました。
さらにクローズアップと、しつこく、赤と白の玉にこだわります。
なぜなら、これがJR送電線のこだわりだからです。
こうした赤白の玉が出現したのは、この秋のこと、
笹子峠の向こう側の、53-54号鉄塔間で実施された紅白の玉を付ける工事を
実際に目撃しているので間違いありません(2009年10月10日や2009年10月11日など参照)。
大月市笹子町側(A)や甲州市大和町側(B)で見られる赤白の玉の区間を
マップに整理してみました。
いずれも笹子川(相模川の上流)や日川(富士川の上流)の周辺に形成されている
谷を送電線が渡る場所であります。
だいぶ前に、中部地区の同様な谷をマスコミ取材のためにチャーターされたヘリコプターが、
谷を渡る送電線に気付かず、それに引っかかって墜落し、人命が失われる事故があり、
その事故をめぐる裁判で、送電線設置者側に対し、
「もうちょっと何とか考えてくれていれば、事故は起こらなかったのに・・・、メッ」
という判決が出て以来、航空法の規定が改正され、
そうしたことに対する対策がとられてきたのです。
東電さんの対策の場合、基本的に、谷間の送電線鉄塔を赤と白に塗り分ける
手法がとられています。
そしてJR専用送電線の場合は、これだったのです。
これで、だいじょうぶでしょう。それにしても、安全には、コストがかかりますね。
カウンターがたくさんまわった日 [エートマンのウェブメモ]
内向きのちまちました話題が続いて、たいへん心苦しいのですが、
昨日(2009年11月8日)は、一日でたくさんのカウンター数字がまわりました。
このブログの開設とほぼ同時に、shinobiさんから提供いただいて設置しているものですが、
一日の増え方として90は、これまで最高となりました。
もう一つ重要なお知らせがあります。
11月10日の火曜日、午前2時から午前8時まで、システムメンテナンスがあります。
これは、いま利用している269gブログシステムの利用が、
全面的に影響を受けるもので、この時間帯は、ご利用をお避けくださいますよう、
よろしくお願いいたします。