SSブログ

ある用水路の銘板から [地域の小さな歴史]

091115ryuouyousui.jpg

 今日、11月20日は、山梨県の「県民の日」でございました。
県立の博物館や美術館・文学館などがすべて無料で利用できるお得な日でもありました。
そう、後でわかったことですが、笛吹市と甲州市の組合立となっている釈迦堂遺跡博物館も
無料開放されていましたよ。
今年は、見逃してしまった方も、来年は・・・ですね。
 来年のことをいうと鬼が笑うといいますが、もう来年は近づいてきていますね。
ちなみに、来年の11月20には、土曜日のようです。いいですね。

091115ryuouyousui02.jpg

 さて、ずいぶんと脇道に入っていましたが、今回のテーマは、
ある用水のトンネル坑口にある銘板についてです。
この写真の真ん中へんに黒く穴が開いている場所、それが問題の坑口で、
その上に、最初に掲げた写真の銘板プレートが付けられているのです。
そのプレートの文字を書き起こしますと、

  昭和41年3月竣功 / 龍王用水 / 山梨県知事 天野久

とあります。
 天野久さんは、昭和26年5月に、第45代山梨県知事として就任以来、
昭和42年2月まで4期16年の長きにわたり、戦後復興から高度経済成長までのエポックに
さまざまな施策を実施し、山梨をリードされた方です。
能書家としても知られ、闊達な書を残されていますが、このプレートもその1つで、
このブログ『えーと 何だっけ?!』の中でも、過去にいくつか取り上げています。

091115ryuouyousui03.jpg

 もう少し寄った写真ですが、龍王用水の向こう側に、黄色く色づいたイチョウと
赤色のカエデ(モミジかも、未確認・・・)が目に入りますね。
そこに古い石鳥居がありまして、春の大祭「おみゆきさん」で有名な三社神社です。

091115ryuouyousui04.jpg

 秋の風情のなかの堂々とした石鳥居ですが、桃山期の造立と推定され、
甲斐市指定文化財となっています。

 山梨県民の日に、天野久さんの書になる龍王用水の銘板と、
あわせて三社神社・石鳥居についてメモしました。
nice!(0)  コメント(0)