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じっそうじ・2011 [寺院めぐり]

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 前の日曜日、所用があってお訪ねした北杜市武川町に所在の実相寺さんです。

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 広い境内の中ほどに建つご本堂、先ほどの写真とは少し方向を変えて見ました。
画面の中央やや左手にお立ちあそばすのは、ご存知、日蓮さまです。
そう実相寺さんは、日蓮宗の名刹でありましたですね。

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 実を申せば今回のお参りは2度目、なのでちょっと新しいところに焦点を。
最近にリニューアルされたと見受けられた鐘楼です。
鐘楼は、鐘撞き堂とも呼ばれますが、お寺にあって重要な梵鐘を吊り下げ、
風雨からお守りするお堂ですね。
新しいお堂は、見たところケヤキ材を主とした造りで、木肌も新鮮、さわやかな感じでした。
その中に吊られている主である梵鐘の方はというと、
一見して年代を経た歴史的なもののよう・・・。

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 もう少し近づいてじっくり拝見すると、銘文が彫り込まれていました。
詳細はわかりませんが、この面の銘文の末尾の方に「承応四年七月十六日」と
この鐘が寺に納められたと思われる日付が記されていました。
承応4年というのは、単純に西暦に置き換えると1655年だそうで、350年余の時間が経過しています。
またこの鐘を寺に整備したのは、第11代のご住職、日念さんの時だった
ということも銘文から知られました。

 エートマンは、こうした歴史物にも詳しいなと思われるかも。
実はそうでもなくて、種明かしすれば・・・。

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 鐘楼のかたわらに設置されていた説明板にちゃぁんと書かれていたことの受け売りなのでした。
ちなみにこの説明板は、平成13(2001)年3月に設置されたもので、
「武川村指定文化財(工芸品)」とありましたが、その武川村はいま平成の大合併により、
北杜市武川町になっています。なお、その合併は平成18年3月15日でありました。
また村指定だったこの梵鐘は「実相寺の梵鐘」というそのままの名称で
市指定文化財になっています。

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 さて、実相寺といえば、わすれてならないものがあります。
それはこれ、「山高の神代桜」 国の指定の天然記念物であり、
わが国最古級の桜として有名で、サクラの花の頃にはたいへんな賑わいを見せますが、
いまはこんな感じ、静かにお日様の光を受け、葉っぱの葉緑素プラントで栄養をつくり、
次の春の花を咲かせるための準備をされているようでした。


〔参考〕前回(2008年4月12日)の花のようすをお伝えした記事は、こちら