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てんりゅうみなみせん・50 [送電線と鉄塔&発電所・変電所]

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 笛吹市境川町前間田地内で見た送電線鉄塔です(ちず丸で確認)
送電線の名称は、東京電力(株)の天竜南線。
で、この鉄塔は、天竜南線を支える50番目の鉄塔です。
 どこから数えて50番目かというと、
天竜南線は、南アルプス市にある白根変電所から
御殿場市の新富士変電所までをつなぐ幹線で、鉄塔の番号は、
白根変電所を出たところから、1・2・3・・・と振られていて、
つまるところ白根変電所から50番目の鉄塔ということになります。
(ていうか、この天竜南線は、何度も登場していて、繰り返し書いてますね)

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 こうした写真もよく出てくるものですが、
送電線鉄塔の4つのあんよのうちの1つに付けられているお名前カードです。
カードの下の方に「昭(和)5(年)4(月)」という建造年月と
「35M」という高さが書き込まれています。
 うわっ、昭和5年、というと1930年。
前の記事の奈良駅の旧駅舎よりももっと先輩なのです。
ずうっと、鍊た~だ 立ち通し・・・ですよ。ご苦労様です。

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 こうした古い鉄塔に使用されている鋼材には、
その鋼材を製造した鉄鋼メーカーの情報が刻まれて(正しくは陽刻されて)います。
「130-130」は幅が130ミリの山形鋼材だという規格でしょう。
見たままで、その上にあるマーク、これは当時の「八幡製鉄所」のマークです。
最近の鋼材には、こうした記号は見られないようです。
この辺の情報も貴重なものです。
何でかって?・・・ 歴史というか、過去の社会が見えるからですよ。

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 この写真は、35mの高さの鉄塔の一番上の部分をクローズアップしたものです。
そこにも、「50」という、簡略版のお名前カードがつけらています。

 さて、ご覧の皆さまに、問題です。
どうして、送電線鉄塔の一番上にも、
鉄塔の番号を示すプレートが付いているのでしょうか。
次の中から選んでください。
 ア)電力会社の鉄塔パトロール員の視力検査のため
 イ)カラスにも分かってもらうため
 ウ)電力会社の鉄塔パトロール員がお空から確認するため

 さあ、いかがですか。
正解は、電力会社の人に聞いてみなければ分かりません。
でも、時々、送電線をパトロールする電力会社のヘリコプターが
送電線をなめるように飛行しているのを見ますので、
1つひとつの鉄塔をヘリからチェックするのに必要なんだろう・・・
と勝手に思っています。

(参考: 送電線パトロールのヘリは、2006.5.17の「ぱとへり」をご参照ください)