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彼岸の入りにヒガンバナ [はないちもんめ]

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 今日は、「敬老の日」 また彼岸の入りにも当たっていました。
そんな日に、笛吹市一宮町の西縁を流れる金川(かねがわ=富士川上流、笛吹川支流の1つ)、
その両サイドに形成された保安林を整備し活用するための県立公園「金川の森」を散策。
暗めの林床に灯をともしたようなものを発見。ああ、ヒガンバナだ・・・。

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 この秋初めて見た、ここのヒガンバナは、まだ咲き始めたばかりのようでした。
まだまだ先まで楽しめそうですよ。

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 ここのヒガンバナの中には、こんなふうに、まだ
とんがり頭のつぼみ状態のものも多くありました。
そのとんがりの先に落ち葉を乗せているものも、いくつか見られました。
撮影していたときは、ただ単に「おもしろい」だけでありましたが、
こうして改めて向き合うと、この夏の異常な暑さの名残と見る見方が生まれてきました。

 ご承知のように、ヒガンバナは、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草で、
マンジュシャゲの名でも知られています。
その生活型は変わっていて、秋の彼岸の頃、地中の鱗茎から伸びた花茎に、花を咲かせます。
この段階では、葉がありません。
 ヒガンバナの葉は、花が終わった後、緑の葉がたくさん地上に伸びてきます。
そのまま冬を越し、サクラの花が終わってしばらくすると、しおれて枯れ、
夏の間は、すっかり地上からその存在を消してしまいます。
そしてまた夏が過ぎゆく秋彼岸に花を・・・。

 ここまでは、おさらいで、これからが今日のポイント。
落ち葉は、秋から冬にかけ、遅くも新緑の芽生えの頃までがシーズンです。
その間は、このヒガンバナ、地上に生えているのですから、
普通はこんなふうに落ち葉を突き上げながら伸びてくるということはないのです。
 この夏は、とても暑く、記録的な猛暑となりました。重ねて小雨でありました。
そこで、サクラやケヤキなどの落葉樹を中心に、暑さに耐えかね、
たくさんの葉に供給する水が足りなくなったため、相当数の葉への給水回路を遮断し、
節水に努めた結果、夏後半の落ち葉が多く見られたのです。

 今回、こうして落ち葉をもたげたヒガンバナの姿に、
この夏の暑さを思い返させられたのでありました。

 今後の季節の巡りの穏やかなることを願いながら・・・。
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