モアイあらわる？

　甲府盆地の真ん中辺に、巨大なモアイ像が出現・・・？

　実は、これ、塗装の塗り直し工事が進められている
天竜南線という送電線の１５号鉄塔なのです。
　鉄塔全体を飛散防止のシートで覆ってしまったので、
まるでモアイ像のような雰囲気を漂わせています。
　シートの中では、盛んに古いペイントやサビを除去する作業が行われていました。
これからさび止めの下地を塗り直し、さらにねずみ色の上塗りが
施されていくのでしょう。

　モアイ像もどきの足下では、安全管理の責任者の方が、
作業のようすを見守っておられました。
通りがかりに、少しだけお話をうかがうことができました。
お話によると、シートは、少しは風が通るものだそうですが、
暑くなる日には、中での作業はとてもたいへんなんだそうです。



　こちらは、ペイント作業がおよそ終了して、飛散防止シートが外された隣接の鉄塔で、
数人の作業員の方が鉄塔に上り、塗り残し部分などの仕上げ作業を
行っておられましたが、こちらも安全帯を付けながらですが、
直に鉄塔に取りついての作業で、とてもたいへんなことだと思われました。



　で、こっちは、またまた近くの天竜南線の鉄塔で、これからモアイ像に
したてていく作業をされているところで、単管パイプをつり上げ、
鉄塔にくくりつけて、モアイ像の骨組みを始めたようすでした。
これもたいへんなことだ・・・。

　毎日の暮らしに欠かせない電気を起こして消費先に送り届ける送電線。
そのメンテナンスも、気付かないと見過ごしてしまいますが、
壮絶な男たちの裏方仕事により、支えられていることが分かりました。

（撮影：　２００７．５．１２　昭和町西条にて）

［補記：2023年9月3日　画像更新しました］