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さんえん 2 [いのり・信仰]

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 見ざる、聞かざる、いわざるの三ざる、イコール三猿です。
「三ざる」は、「三猿」で、“さんえん”とも読ませます。
三猿のことは、2006年8月20日の記事でもふれています。

 石造物、とくに庚申信仰関係の、庚申塔や青面金剛碑の一部に
三猿が表出されることは、よく見られ、
このブログの他の日の記事でも取り上げたことがありますが、
(たとえば、2006年10月30日の「しょうめんこんごー」など)
今回見るように、単独の三猿の石造物は、珍しいかなと思います。

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 で、これをどこで見たかといいますと、
笛吹市石和町下平井の慶運寺境内においてであります。
境内に、こちらの写真のように庚申塚(たぶん・・・)があって、
その一角(この画面の左手奥)にあり、他に「庚申」の文字のある石塔も・・・

 昨日の小正月の行事は、少しずつ形を変えながら続いていますが、
庚申の祀り(信仰)は、いまではほとんど影が薄くなってしまっており、
こうした庚申塚などは、あまり注意されないようですが、
このブログでは、これからもそんなものも拾ったりしていきたいと思います。

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 また庚申塚の隣には、“こかげさん”もありました。
自然石の表面に「蚕影山」と刻まれ、左手側面には
「明治三十八年・・・」と建造の時期が示されています。

 この地域にいま、かつて盛んに養蚕をしていたことを示すものは
ほとんどないと思われます、こうした石碑を除いては・・・。
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