しょうがんじさん・2010 [寺院めぐり]
御坂道沿い、上黒駒の時宗道場、称願寺さんを訪ねました。
ご本堂の正面の向拝を見上げる形で、迫りました。
江戸時代末くらいの様式、彫刻が多く施されています。
その奥に、「龍王山」の山号額が掲げられています。
ご本堂の向かって右手手前に、このお寺さんにとって重要な石碑が・・・。
「當寺開山遊行二祖他阿上人眞教大和尚」と記されている石碑です。
称願寺さんは、時宗を開いた宗祖、一遍上人の後継者、他阿上人が開山となれれた古刹で
その他阿さんを称える石碑なのであります。
こちらは、落ち着いた雰囲気がただよう庫裏であります。
ご本堂と庫裏の間に、こうした古石塔を集めた一角がありました。
他阿上人の時代までは行きそうもありませんが、五輪塔や宝篋印塔などが寄せ集められています。
ご本堂の脇に、変わったものを見ました。
2本のシュロの幹が切り倒されたものが置かれていました。
どうしてそうしたものがあるのか、先刻ご承知の方もおられましょうが、
種明かしは、この後すぐ・・・。
境内の南東側に鐘楼があります。
この鐘楼に吊り下げられている梵鐘、一見するととても歴史がありそうなのですが、
文化財指定などにはなっていないようです。
鏨彫りされた銘文が見られましたが、うまく読み取ることはできませんでした。
でも、そこには何か歴史がありそう・・・。
ところで、先ほどのシュロの木の意味するところ、ご確認いただけたでしょうか。
つまり、スペアですね。